部屋をリフォームしたり、新築の家を建てる時に考えなければならないのが内装材です。床、壁、天井、とあります。あなたは内装材は何の為にあるのか考えた事はありますか?

家の中にはキッチン、トイレ、収納、等様々な機能を持つ物があります。これらにはそれぞれ役割があります。キッチンは料理をする為、トイレは排泄をする場所、収納は物を保管する場所となりますね。

では、内装材は何の為にあるのでしょうか?まずは床材

普通に家づくりが進めば、工事をしている業者さんから提案されるのは、合板をベースにしてるカラーフロアといわれる物です。表面はウレタン塗装という透明の塗装保護がしてあります。選択肢はカラーと表面保護剤の強度位です。

カラーフロアの売りは掃除がしやすくて、傷がつきづらいという物です。

では床材は何の為にあるのでしょうか?考えた事がありますか?もし考えた事がなかったら少し考えてみてください。

「・・・」

どうでしょうか?

床は家の中を快適に歩く為にあるのです。

日本の家は欧米のように靴を履いたままは歩きません。玄関で履物を脱いで、素足で歩くのが基本となります。今は靴下履いてるよ。という意見もあると思いますが、日本の古来の考えは素足です。家に入る前には履物を脱いで、足を洗って家に入るのが基本でした。

テレビの時代劇を見てもわかるように、旅の人達が宿に入る前には必ず履物を脱いで素足で部屋の中に上がります。汚れを家の中に入れない意味もありますが、素足で疲れを癒すという考えもあったはずです。

という事は床に求める物は、素足での歩きやすさという事になります。歩きやすく快適な床材で家の中が作られていた頃ははスリッパはありませんでした。

現在の床は不快の連鎖でできている・・・

現在のカラーフロアが普及してからスリッパは普及してきました。夏はペタペタ、冬はヒヤッと冷たい、これを避ける為にスリッパは生まれました。スリッパをこまめに洗っているという話を一般の家庭では聞く事がありません。という事は雑菌まみれのスリッパを毎日履いているという事になります。

床は不快な材料、スリッパは雑菌だらけ、これでは本末転倒です。つまり、今のカラーフロアは人の為を思い考えられた物ではなく、掃除や傷が付きにくいだけを追求した物です。

そのカラーフロアも一旦傷が付けば衰退の一歩です。表面の傷を通り越せば、下地のベニアが見えてきます。つまり表面一枚の膜で成り立っているということです。

表面の仕上げに騙されない目と知識を持つ!

素足を基本とすれば歩きやすさを考えなければなりません。カラーフロアとは逆の考え方です。夏はサラサラで冬は暖かい床材を選ぶのが基本と考えるべきです。

どうして、床にはそのような物が必要なのか?を考えれば必要な物は見えてきます。皆が使っているから良い物とは限りません。そして、ここまでこだわり、考えを持った人に提案してもらわなければ何が本当に必要なのかは見えてきません。

カラーフロアを選択する時、選択しているのは見かけの色だけであり、機能性は説明されません。歩きやすい床なのか?快適に暮らせる床なのか?考える必要があるということです。

見た目やインテリア的な事も大事かもしれませんが一生住まう我が家の床を、そんな簡単な事で選んでしまっては・・・

床材の選択には、まずは足触りを考えるべき

床材は何の為にあるのかが解ってくれば選択肢は生まれてきます。基本的に表面にウレタン塗装という表面保護の為の塗料は使うべきではありません。床の材質というよりはこのウレタン塗装が夏はペトペト。冬は冷たい原因なのです。

表面保護のウレタン塗装を排除するという事は、合板ベースのカラーフロアは除外されます。という事は、本物の木で作られた床材を使用する事になります。

本物の木は確かに傷はつきます。しかしカラーフロアと違ってどこまで傷が付いても本物の木と考えれが傷も味の一つと考えればどうでしょうか?

戦前の床材は全てが本物の木だったのです

戦前の床材は全てが本物の木でできていました。

カラーフロアは戦後の合理主義的な機械産業から生まれた産物であり、歴史は古いものです。合板がベースで見かけも綺麗、そして価格も安い、これがカラーフロアが爆発的に普及した理由です。

つまり、いつの間にか偽物に支配されてしまったのが日本の現代の家づくりなのです。

本物の木は反るし、傷がつくという話は言い訳

偽物を使う理由としてあげられるのが、「木は反るし、傷が使いやすいよ」という事。このような話をする業者さんでは本物の木をお願いするのは控えたいですね。木の特性を解っていないから、このような話をするのです。

カラーフロアを使いたい理由の一つです。理由は簡単、工事がし易くて材料は安いからです

本物の木でも、乾燥状況、樹種、木目によって木は様々です。このような特性を知っていればそんな事はありません。傷は少なからずつきます。これは仕方のない事です。

木は床になっても生きている

皆さんは古いお寺や神社の床をよく見た事はありますか?ほとんどの床が黒くなっている事に違和感は感じない事でしょう。あれは月日が経つにつれて変化した色です。最初は綺麗な白木の木材だったのです。

皆さんは白木から黒くなる過程を知らないのです。だから、新築時やリフォーム時に色をつけたがるのです。木は床になってからも生きています。自然乾燥させた木は床になってからゆっくりと樹脂の脂分を出して表面をコーテイングしていきます。つまり、自然のワックスという事です。

古いお寺の床が黒光りしているのはこのせいなのです。人工的にツヤを出したり色をつける事は現代では普通ですが昔は違います。昔は木が変化するのをじっと待っていたのです。

古いお寺には、古い傷や凹みももちろんありますが、それらが味となって建物と融合していきます。ただ古くなるのではなく、味となって建物と共にいきていくのです。

床材はどうして必要ですか?

床材はどうして必要か?何が求められるのか?皆さんんの考え一つと言えます。基本的には快適に過ごすためにあるという事を忘れなしでください。

掃除がし易くて、見た目が綺麗なカラーフロアは最初だけがその機能を保持していますが、快適な暮らし、素足で暮らせる者とはほど遠いものがあるという事を理解いただき、床材は選択してください。

人の価値、家に何を求めるかよく考えれば答えは出るはずです。みかけ重視は家を売るための業者の策略だという事も忘れないでください。

その結果、選択するのはあなたなのですから・・・

 

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