化学物質過敏症は実はとても深刻な環境病です。

家づくりの大事な話

最近、このような症状で苦しんでいませんか?

目のかすみ、乾き、疲れ、また急激に視力が低下してきた。
鼻水が止まらない、鼻づまり、鼻血がよく出る。
耳鳴りがする、音が聞きづらくなった、湿疹が出る、汗が大量にでるなど。

年齢によるものや風邪、疲れなどが原因のように思えますが、
もしかしたら化学物質過敏症なのかもしれません。

家をリフォームをしたり、新築の家に引っ越してから身体の調子が悪い、
これらは化学物質過敏症の可能性が極めて高いと考えられます。

それでは原因は何なのか?

現在の家創りに使われる内装材の主流は
カラーフローリング(合板でつくられた床材)
壁、天井はビニールクロス・・・
がほとんどです。

これらの内装材などが原因で化学物質過敏症が発症する可能性があります。

大したことはないから・・・とほおっておいて、重症化してしまうと、
仕事や家事ができない、学校へ行けないなど、
通常生活を送ることも難しくなってしまう可能性があるのです。

化学物質過敏症を予防するにはどうしたらいいのか?

化学物質過敏症はアレルギーなどよりも微量な化学物質で症状が出ます。
そのため、予防するには化学物質にできるだけさらされないように、環境や生活習慣を心がける必要があります。

またアレルギーなどのような、ある物質が症状を引き起こすのではなく、
複合影響により発症する場合があります。

どんなに気を付けていても身の回りには数百種類以上の化学物質が存在しています。
現在でも化学物質を含む商品や環境などは増え続けているのです。

そして化学物質過敏症は誰にでも発症の可能性があります。

今から20年前にはほとんど聞くことがなかった花粉症という症状は、
環境が急激に変わったことで患者が増えたといわれています。
また、以前は花粉症の原因がわからなかったため、単に風邪だと思いこんでいる場合もあったのかもしれません。
例えば花粉症では、同じ環境で生活していても、花粉症を発症する人としない人がいます。発症するのには個人差があるのです。
では、発症していないからずっと発症しないのかといえば、そうではなく、ある日突然に発症するかもしれません。
花粉症は現在では広く知られることとなり、治療法やメカニズムなどが研究されています。しかし、化学物質過敏症はまだそれほど広く知られていないので、
実際には発症しているのにかかわらず、風邪や疲れがたまっていると思われていたり、症状が軽度のため気づいていない場合があります。

現在の日本の家の多くは新建材と呼ばれる化学物質の塊でつくられています。

多くがこのような住環境であり、
そのため、多くの化学物質過敏症の潜在患者がいます。

発症する可能性がある建物を造り続けているのが現在の日本の住宅造りであり、現状の多くの家は化学物質過敏症になるかもしれない家ということなのです。

化学物質過敏症の発症者数について、まだ日本では調査例が少ないそうなのですが、成人を対象にした調査を行った内山巌雄・京都大学大学院教授たちによると、潜在患者は全国で約70万人と推計しているそうです。また調査は成人を対象としていますので、子どもも含めれば100万人程度になるのではないかといわれているそうです。

しかし、多くの医師はこの病気に関して知識や関心を持っていないことが多く、
実際に診療できる医師は限られているそうです。
このため、化学物質過敏症であるのにもかかわらず、「更年期障害」「精神疾患」など、
別の疾患として診断されたり、「原因不明」として放置されている潜在患者が多数いるものとみられているそうです。

小さなお子様の身体に突然湿疹がでた、と言う経験がある方は少なくないのではないでしょうか?

食材からおこる湿疹は食べてから3時間以内に出ることが多いようです。
しかし、3時間以上の時間を過ぎて出る湿疹などに関しては、家の空気環境による事などが原因かもしれません。

化学物質過敏症が発症してしまったら?

日々の生活で風邪や疲れなどと思って放置していて、一向に改善されずに長期間体調不良が続き、病院に診察に行ったものの医師らに「異常なし」「気のせい」や「原因不明」、別の病名などを診断されることもあります。

いくつもの医療機関に足を運び、ようやく「化学物質過敏症」と診断される発症者も少なくありません。
また、化学物質過敏症という病気があまり広く知られていないために、
患者の周囲でも病気という認識はなく、「なまけている」「やる気がない」など理解をされにくいことも多いのです。

発症してしまい、重症化しないようにいくら気を付けていても、周囲の協力がなければ化学物質にさらされ続けてしまうのです。

実は発症者にとったアンケートの結果では発症者の80%以上に症状が出るものとして、「香水」「衣料用洗剤」「防臭・消臭」「たばこの煙」「筆記用具」など通常生活をしていれば触れることが多いものばかりだそうです。

何が身体に悪いのか?
それが理解できていれば原因となるものを室内から排除することで化学物質過敏症は防げるのです。

化学物質過敏症の発症は何が原因?

化学物質過敏症の発症原因の半数以上が、室内空気汚染です。
室内空気汚染による健康影響は、「シックビル症候群」「シックハウス症候群」とも呼ばれています。

自宅や職場、学校などの新築、改修、改装で使われる建材、塗料、接着剤から放散される、ホルムアルデヒド、揮発性有機化合物(VOC)などが、室内空気を汚染するのです。

住宅を例にあげれば新築してから10年間はこのVOCを放出し続けます。
具体的に言うと、どのような商品か

床に貼られている、カラーフロアー(合板フローリング)
壁や天井に貼ってあるビニールクロス
建具等の表面に貼ってある塩ビ素材
押し入れ等に貼ってあるべニヤ板
これが普通の家仕様の代表です。

特に家具材には建材の規制がありませんのでご注意ください。

また、室内、屋外を問わずに使われている有機リン系農薬(殺虫剤)は、さまざまな毒性(神経作用、アレルギー悪化、視力低下など)が指摘されています。

そして特に問題なのが、有人・無人ヘリコプターによる空中散布です。

ガス化した農薬が、対象の田畑や森林だけでなく、周辺の住宅地などにも長期間留まり、有機リン中毒やCSなど、深刻な健康被害をもたらしています

過敏な方は住環境、土地を購入される際には注意した方が良いかもしれません

また、農産物生産以外の目的で使われる農薬(シロアリ防除剤、庭・公園・街路樹の殺虫剤など)には、ごく一部を除いて規制がなく、発症原因となったり、発症者を苦しめています。

シロアリ対策などで住宅の土台にはほとんどの業者がシロアリ駆除剤を使用します。
シロアリは防げるかもしれませんがリスクが高すぎます。
シロアリ駆除剤ではなく防虫性の高いひのきやヒバ材を使用すれば対処は可能です。
また、シロアリは銅板を嫌う性質がありますので、土台まわりの水切りに使用するのも有効です。

それ以外でも職場や周囲の大気汚染などが原因で化学物質過敏症が発症する場合があります。職場では主に美容関係、医療関係、化学関係、印刷関係などで発症するケースが目立ちます。

また、ごみ処理施設ができたことにより、周辺住民が発症したケースなど以前にありました。

化学物質過敏症を発症してしまった患者さんは24時間症状に苦しみます。
住んでいる環境や物など症状を引き起こさないものを探すのは非常に大変で難しいものです。そして、多くの発症者はなるべく化学物質の少ない環境を求めています。

発症者が化学物質の少ない環境で生活をすると驚くほど元気になります。
しかし、現在はなるべく化学物質の少ない環境を探すとしても、全くない場所を探すのは非常に困難です。

車や電車、飛行機の中も化学物質だらけですから
もちろん住宅も化学物質で住環境が汚染されています。

特に多くの時間を過ごす住宅の新建材などからは化学物質が絶えず放出されています。

本来はこころとからだを休める場所である、住宅にいることができないという場合もあります。

日常生活で使用するものや食べるものなど、いくら化学物質に気を付けていても住宅自体が化学物質を出しているのでは、いっこうに症状は緩和されません。

では、どうしたらいいのでしょうか?

「シックハウス症候群」が多発して社会問題化したことから、厚生労働省は、室内空気の化学物質濃度に指針値を設けました。

国立病院機構の一部の病院では、シックハウス症候群を診断できる態勢が整備されつつあります。

2003年7月には改正建築基準法が施行され、シックハウス症候群予防のための法規制が始まりました。
また、これまでの調査研究報告結果から厚生労働省は、カルテや診療報酬明細書(レセプト)に記載するための病名リストに、2009年10月1日から化学物質過敏症を登録しました。

このことによって、これまで「シックハウス症候群」「自律神経失調症」「うつ病」など、他の病名で治療を受けたり、申請をせざるを得なかった障害年金においても、「化学物質過敏症」という正しい病名による認定が増加し、わずかではありますが生活保障されるケースが報告されています。

法整備などは少しずつですが、整備されてきています。

しかし建築基準法の規制はあくまで一部のものです、基準もそれほど規制されていません。

では、どうしたらよいのか?

一部の住宅は室内空気汚染を起こさない天然素材を建材に使った住宅が見直されてきています。昔ながらのひのきや杉などの天然素材を建材に使った家では、化学物質がほとんど出ないことがわかってきています

今は発症していないから大丈夫と思っても、ある日突然発症することがあります。
また、子供などは成人よりも体が小さく、アレルギーなどの耐性が弱いとされています。
住宅は人生で一番高価で、長く使用するものです。

今の日本の多くの家造りは化学物質で造られています。

自然素材を使って本当にいいもの、体にやさしい住まいを手に入れることで、化学物質過敏症などのリスクは大幅に減らすことができます。

将来の自分と子供のためになるべく化学物質の少ない環境を作っていくことが、大きな幸せにつながっていくのではないでしょうか。
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当社はもみの木を専門に扱う家創りをしています。
実際に自然素材で家創りをされた方は体調が良くなっているのは事実です。

というより私自身が化学物質過敏症であることから
皆さんの気持ちは良くわかります。

間違いなく家の中の新建材は身体に害を及ぼします。
1日24時間のうち1/3以上は家の中にいるのではないでしょうか?

そして大事な睡眠の時間に大量の化学物質を体内に取り込むことになります。
健康は生きていくことで最も大事な事です、それが生活している環境で壊れることになっては・・・

ですから私どもの手掛ける家は自然素材の家
化学物質過敏症にならない家です。

他にも同じ考えで家を創っている業者さん、工務店さんはいらっしゃるはずです。

少しだけ高いかもしれません、
しかし、家は一生で一番高い買い物ですので、慎重に選んだほうがいいのではないでしょうか。

家を建てるとき一番大事なものは
家族の健康、皆がしあわせに暮らせる家だということを
忘れないでください。

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