新築一戸建て – 注文住宅の見積もりはバランスが重要!

家づくりの大事な話

家、住宅を建てようと考えた時、一番気になるのは家を建てるにはどのくらいのお金がかかるのだろう?と言うことではないでしょうか。では、実際に家を建てるにはどのくらいの金額がかかるのでしょうか?

住宅建築において建築工事にかかる費用は建築コストと呼ばれています。そして建築コストは材料費、人件費、諸経費の3つで構成されます。システム化された住宅は、工事費や性能の安定性から、パーツをあらかじめ工場で組み立てて建てるような住宅も多々あります。

しかし、注文住宅といわれる設計からかかわることができる家づくり、は使われる建材の種類、グレードなど細かく決めることが可能で、量産されている物とは建築コストが変わってきます。これらの建築コストの中で、材料費や人件費は様々な要素を含んでいる為、見積書などに書かれている数字が正しいのか、その判断は素人の方には大変難しい作業です。

諸経費での値引きは避けるべき事

そこでついつい諸経費の数字に目が行きがちになります!諸経費というのは会社を維持していくための利益が含まれています。

ここの数字を見て値引き交渉と考える人が多いのですが、よほどの割高感がなければ諸経費での値引き交渉は避けたほうが無難です。むしろ材料費や人件費での値引き交渉をしたほうがいいと思います。会社としても会社を維持・運営するための必要経費からの値引きは気が進みません・・・

image設計図通りに見積もりを取ると、予算がオーバーする人がほとんど、そこで予算内におさめるために調整が必要になってきます。

大体の目安になりますが、予算を3割程度オーバーしている場合は、プランそのものを大幅にやり直すことが必要となります、そもそも予算を聞いておきながら、そのような設計、見積もりを出してくる業者にも問題ありと考えるべきですね。

建材のグレードや設備の変更をし、何とか予算内におさめることができるのはだいたい10~15%程度までです・・・

実際に金額を調整していくには過剰な設備機器、システムキッチン、ユニットバス、洗面化粧台、トイレなどの設備関連のグレードを見直していきます。

ただし、これから長年住んでいく家を支える大事な部分、屋根材や外壁などのグレードは落としすぎると後あと問題がおこります。

またコストにはイニシャルコストとランニングコストの2つがあります。イニシャルコストは当初費用で建てるまでのコストになります、ランニングコストは維持していくためのコストという事です。

初めにイニシャルコストがかかったとしても、長持ちする家を作ることで、ランニングコストを抑えた家を作ることが可能になります

 設備関連・建材のコストを考える

image設備関連の選べるパーツが増え、設備機器のプランが多種多様になってきています。何をどう選ぶかで建築費が大きく変わります、しっかりと選んでいきましょう。また設備関連のものは毎日使うものが多く、選ぶにはどうしても迷うところになります。

家を建てるうえで、奥様のこだわりが一番多いところというとキッチンではないでしょうか?ほとんどの建て主がこだわりを見せていて、多少高いものを選択しています。キッチンなどはキッチン本体と周辺キャビネットも含まれており、満足を得られれば、全体の金額としては高くなっていく傾向があります。

キッチン、バス、トイレなどはショールームに実物を確かめて選んでいる人が多く、この3つの箇所は毎日使うものですし、特に関心が高くなっています。グレードの高いものはもちろん良いのですが、自身の生活スタイルを考えて選択しないと、意味のないものになるかもしれません

では実際にどのようなところを見ればコストをチェックできるのか?

設備関連の価格はショールームなどに見に行きプランを出してもらい、実際の見積もりを見たら予想以上に高かったと、いうこともあります。それは商品によっての割引率が違うためです。設備関連で価格に関するチェックは以下のようになります。

キッチン

本体のレイアウトやサイズで基本の価格がまず決まります、各メーカー共に数種類のグレードに分けていますので、まずグレードを決めます、松竹梅、みたいなものです。扉の素材や機器のオプションによっても価格が大きく変わってきます。特に見栄えの良い、仕上の材質などで大きく金額は変わります。

金額をおさえるのであれば、中間クラスのグレードを選ばれることをお奨めします。定価からの割引率もそこそこです、高額な商品は値引きも少ないとお考えください。

 ユニットバス

最近ではユニットバスが主流になっています。昔は浴槽+タイル貼りが標準でしたよね。近年ではユニット化が進んでおり、浴室内も暖かくなっています。バスルームの広さ、浴槽の素材や機能、床壁や天井で大きく値段が変わります。また最近ではバスルーム自体の機能として浴室乾燥機、テレビがついているものも選択できます、当然金額は上がっていきます。ユニットバスに関しても、キッチンと同じようなグレードの値引き率があるとお考えください。

 トイレ

トイレは便器・便座一体型のタイプのもの、ばらばらに分かれていて組み合わせる2つのタイプがあります。一体型が最近の流行になっており、便器と便座の機能によって大きく値段が変わってきます。タンクの有り無しでも金額は変わります

タンクレスの方がサイズはコンパクトになりますが、金額はお高めです。

 床材

t02200165_0800060012956617868床材は積層合板と無垢材に分けられます、積層合板であっても幅広いものや性能の高いものは価格が高め。積層合板は化学物質を揮発しますから、そのリスクは背負うことになります

最近では化学物質過敏症などを気にして無垢材を選ばれる方が増えています、無垢材でもパイン、杉などの節有材は割安、当然リスクもあります。当社では『もみの木』のフローリングが標準です。床材は慎重に選んでください

 壁材

壁材で最も安いのがビニールクロスですが、最近は塗り壁に人気が集まっています。左官屋さんがコテを使って作業をするので仕上感にあたたかみもあります。また、床材と同じ化学物質過敏症により、塗り壁材の人気が高くなってきています。材料によっては湿度の調整、臭いを分解するものもありますから、室内の環境を良い状態に保ってくれます。当社ではビニールクロスは扱っておりません、代わりに紙クロスを使用します。有害な化学物質は発散しません、金額もビニールクロスとかわりません。

 窓

サッシはアルミ製と樹脂製の他に、外側はアルミで内側は樹脂の複合タイプがあります。断熱性を高めたLow-E複層ガラスや防犯ガラスの組み合わせによってもコストはアップします。また、最近では断熱にこだわったものや様々な機能をもったものが出てきています。一般的にはアルミ製で複層ガラスが主流です。

 玄関ドア

素材はアルミと木製があります。扉の大きさ、デザイン性、機能性によって金額に大きく影響します、機能性とは断熱性や防犯性などの機能が高いものです。

 コストとデザイン

image設備機器や材料を選ぶときに、コストは最も気になると思いますが、やはりデザインや機能性も重視するでしょう。コストとデザイン性などの折り合いをつけるのは難しいかもしれません・・・しかし次のようなことも注目して選んでみるといざというときに便利かもしれません。

例えば、トイレを1階と2階の両方につけようと思ったら、1階のトイレはタンクレスにして2階はタンクありにしておく、地震などで水道が止まった時タンク式のものはタンクの水が使えるのでトイレが使えます。

ひとつのエネルギーに頼らないことも大切ではないでしょうか?オール電化、月々の電気代は安くなるかもしれません、しかしながら停電の時は・・・ガスが生きていれば、煮炊きは出来るかもしれません。

また、西側のガラスは強い西日に備えて遮熱タイプのガラスにするなど、家の配置や間取り生活スタイルに応じた考え方を採り入れて選んでいくことも大切です。つまり理想の家というのは。適材適所に必要なものを配置していくことが大事になります。もちろんコストもこの中に組み入れていくことは大事な作業です。

関連記事一覧