松戸の新築一戸建て、家の構造は何を選べばいい?
新築一戸建て住宅をご検討の方、構造は何にしたら良いか悩んでいませんか?木造、鉄骨造、コンクリート造、大きく分けるとこの3種類に分けられます。
鉄骨造、コンクリート造は高層建築に向いています。しかしながら、ある程度の高層建築であれば、木造でも可能です。1350年前に建てられた法隆寺は木造建築です。
五重の塔の構造は東京スカイツリーの構造計算の際に、参考にされたと言うことです。それだけ、伝統の技術水準は高いということですね。日本には、他にも古い木造建築は多く現存しています。
構造には差があるの?
住宅レベルの話をすれば、どの構造を選んでも建物の崩壊などの心配はしなくて良いと判断します。基本的には建築基準法はクリアしているわけですから、疑い出したらキリがありません。
そもそも家は人が住まう空間です。住み心地を考えなければ、住まいの根本を見失ってしまいます。現代の家作りは、この住み心地がおろそかになってしまっているのが実情です。最新の性能や技術を前面に出し、本当の家作りを忘れています。
では、構造は何を選べば良いのか?
写真は国の重要文化財、松戸市の戸定邸です。外壁部分は開口部が多く、特に壁耐力の力が強い建物とは思えません。
しかしながら、311の地震の時にはガラスひとつ割れずに、被害は特に無かったそうです。伝統的な構造、木組みが建物を守ったと考えて良いと思います。
畳の大きさ程度の板が3枚床に並んいるとします。素材は木、鉄、コンクリートです。この上に寝転がってみたり、歩いてみたり、座ってみたりして感覚を試してみたとします。
この感覚を理屈では無く、直感で感じてみてください。では、住まう家を創る材料に選ぶとすれば?
大体の人は木を選びます。その理由は「肌触りのやさしさと、ぬくもり」ではないでしょうか。人は金属アレルギーのように自分の肌に合わないものに触れると極度な拒絶反応を示します。この状況が長く続くとストレスや体調不良につながります。
コンクリートや鉄で家を創るハウスメーカーの本音は、工業化で大量生産を可能にする。大量生産により、コストを落とし、利益を確保する事にあると考えます。
マウス実験の結果は木造が最適!
ある実験結果があります。静岡大学が発表した「木材の居住性能評価動物実験報告書」によるものです。
木製、鉄製、コンクリート製の箱の中に子ねずみを入れて、20日後の生存率を調べた結果。木製では88%、鉄製で50%コンクリート製ではなんと7%しか生存できなかったとの事です。
別の実験では、木箱の中にネズミの親子を入れて観察してみると、母ネズミは子育てを上手にするとの事です。対して、コンクリートの箱の中の母ネズミは落ち着きが無く、子育てをしない。何には弱った子ネズミを食い殺してしまうケースもあったようです。
過度な強度、耐久性よりも、もっと大切な事を見失うと身体に影響が出る可能性があると言うことを考えて構造は選ぶべきです。鉄骨、コンクリートは人工的に作り出された無機質な建材です。森に囲まれた日本人には木造が一番馴染む工法なのではないでしょうか。
ツーバイフォー工法の欠点とは・・・
木造の中にもいくつかの工法があります。日本の伝統工法である軸組み工法、ツーバーフォー、木質パネル工法があげられます。高温多湿という特殊な四季をもつ日本では、この気候に対応する工法が最適なわけです。
ツーバイフォー工法は基本的には輸入材でつくられます。日本の気候になじんだ木材ではありません。この輸入建材でつくられる工法は比較的湿気が少なく、雨が少ない地域で育った工法です。多雨、多湿の季節のある日本においては、安全性、耐久性に不安が残ります。
ツーバイフォー工法は生産性の向上につながります。この工法も工業化により大量生産、メーカー側がいかに効率よく、生産性を高めるがために採用している工法と考えます。利益優先ということです。木質パネル工法にも同様な傾向が見られます。
高気密、高断熱の木造軸組み工法をお奨めします!
日本は木の文化が色濃く残る国です。そして、高温多湿の環境の中に馴染むのは、やはり国産材です。軸組み工法も進化しています。昔ながらの軸組み工法には問題のあった部分も現代では改良され、進化しています。
「心地よい空間」を手に入れるには軸組み工法の中でも気をつけなければならない点もあります。特に断熱性能で同じ軸組み工法でも大きく差が出る事になります。
高気密、高断熱がしっかり出来ていて、在来工法を採用する業者さんが一番と考えます。