古いマンションは水漏れに注意!
マンションの排水管、定期的に業者さんが高圧洗浄などでメンテナンスしているから水漏れは大丈夫!と安心していませんか?
30年以上経っている中古マンションは排水管に鋳鉄管が使われていることがほとんどです。1960年代~2000年代に使用されていました。
硬質塩化ビニル管は安全です
現在マンションの排水管に使用されているのは主にビニールパイプ、硬質塩化ビニール管と呼ばれています。ここの排水管は腐食で水漏れする心配はほぼありません。
しかしながら、比較的古いマンションい使用されている排水管、鋳鉄管は腐食による水漏れに注意が必要です。排水管に使用されている鋳鉄管の肉厚は厚いので比較的耐蝕には強いのですが、継手部分、配水管内部から錆が発生、このサビが原因で腐食が進み、最終的には水漏れがおこります。
鋳鉄管・炭素鋼鋼管は更新をお勧めします
建設されてから30年以上経っているマンションの住民さんは、早めの排水管更新、変更をお考えください。排水管の水漏れ事故は自分だけではなく、階下の方にも迷惑がかかります。
同じマンションに住んでいるのですから、ご近所との関係も円滑にしたいですよね。
マンションは建築基準法上は共同住宅と呼ばれています。周りの住民さんの事も考え、迷惑をかけないように見えない設備配管、排水管にも気を配りましょう。
主な排水管の種類、良い点・悪い点をご紹介しておきます。
硬質塩化ビニル管
塩化ビニール製で腐食による水漏れは心配ありません。しかしながら外的な衝撃、熱伸縮などの物理的な力が加わると、最悪、折れる、割れるなどの問題があります。現在の主流の配管材です。(60年代~現在)
排水用鋳鉄管
鋳鉄の肉厚が厚く、耐食性に優れています。しかし、腐食しないわけではないので早めの更新をお奨めします。(60年代~2000年代)
炭素鋼鋼管
鉄管に亜鉛メッキを施した配管材。配管の継手は鋳物に亜鉛メッキをしたドレスネジを使用。腐食の問題が多いため、現在は使用されていません。(60年代~90年代)
排水管の中では耐用年数が特に短い材料です。定期的な高圧洗浄をしていても、内部の腐食した錆を取り除くと、穴が開いて、排水管からの水漏れになることがあります。
心配な方は管理人さんや、理事会に排水管の種類を確認することをお勧めします。
マンションの排水管、見えない部分ですが早めの対処で近隣との問題が起きないように、排水管の水漏れには注意しましょう!