マンションガラス交換|延焼の恐れのある部分とは?
マンションのガラス交換工事のお話。
むやみにガラスを交換すると問題になる事がありますのでご注意を!
高層のマンションになると、外壁やサッシなどに制限があります。
今回相談があったのは9階に住むお方のガラス交換。
マンションの断熱効果を考えて、シングルガラスから真空ガラスへの交換をご希望されています。
ここからは少し建築士としての知識が必要になります。マンションのガラスをむやみに変更して良いのかと言われれば、それは違います。
建築基準法と技術的なチェックが必要となります。
延焼の恐れのある部分と言って、構造や防火地域によって、1階では道路の中心から3m以内、2階以上は5m以内の部分は何らかの防火処置をしなければなりません。
今回は道路の近くに窓が設置されていたのですが、マンション横の道路の向こう側が水路になっていました。
水路があると、この規定は除外されます。防火的には問題ありませんでした。
もうひとつマンション高層部分でのガラス交換は注意事項があります。
耐風圧です。風にガラスがどこまで耐えられるかのチェックが必要!
上階では下階より風が強く吹きますので、耐風圧も考慮に入れる必要があります。
ガラス交換だけでも、抑えなければならないポイントはあります!
ご注意ください。