人はどうして家を建てるのか?

家づくりの大事な話

人はどうして家を建てるのか?単純にして難しい問題。

その前に住宅建築、家の歴史を考えてみる、世界に現存する建物で一番多いのは住宅だ。そして住宅は歴史の中で最も古い建築物と言われている。住む場所として建築された住宅が最も古いと考えるのは当然の事だ。

洞窟や竪穴に住む時代が終わり、周囲の木や石等で雨風を防ぐ為に生まれたのが住宅建築だからだ。

その後住宅が増えて、集落ができれば集会場、畑ができれば農作物の備蓄の為の倉庫、集落を敵から守る為には城壁や物見塔など、文化が発展すると共に、生活する上での建築物が付随的に生まれてくる。

人間が住む住宅の数が世界で一番多いのがどうしてかは、この推測から理解できる。

では、人はどうして家を建てるのか?住宅を欲しがるのかという疑問が残る。どうして住む為の家が欲しいのか?と質問されると明確な答えが出ないのだ。

倉庫は物を保管する為、事務所は事務仕事をする為、集会場は人が集まり物事を行う為、とそれぞれ建築物には明確な使用用途がある。

では、住宅は?

住宅は住む、生活するための建築物という方が多いが、では「住む」とはどういう事だろうか?

そこで食事をする、寝る、体を休める、お風呂に入る等でしょうか。でも、食事はレストランで取れるし、寝るためには旅館やホテルを利用すれば良いし。お風呂は銭湯がある、家でなくても何でもできる訳です。

どうも家には複合的な利用の仕方、その他にも考えられる事があるのです。

人だけでは無く、動物も家、巣を作ります。巣を作る理由は明確で、子育てをする為に限定されているという事です。子育てが終われば巣は捨てられ廃墟となります。

人も動物、つまり家を作るという作業は家族を守るものと本能的に解っているという事です。しかし最近の家は家族で生活するというよりは、各個人に部屋が与えられて団欒という感じは薄れてきました。

そして、部屋の中に使われている内装材も健康被害を及ぼす可能性のあるものが多々使われています。家族の団欒、家族の幸せを考えたら、現在の日本の住宅事情に反した家づくりをしなければなりません。

本質を見極める事を見失うと良い家は出来ない可能性があるという事を考えて、家づくりは進めてください。

人はどうして家を建てるのか?どんな家を建てるのか?難しい問題ですが、私たちは一つの答えを持った家づくりをしています。

もしご興味を持たれましたら、一度・・・

 

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