建築基準法法令集|建築の基本はここにあります!

家づくりの大事な話

建築業界に入ってから30年近くが経ちました。

私のベースになっているのは、専門学校を卒業してから最初に勤めた仕事場で教えてもらった事です。

仕事場は小さな設計事務所。従業員は所長、私を含めて4人。住宅から中規模の商業ビル、共同住宅、依頼があれば何でもこなす事務所です。

所長は基本的には図面は書かず、打ち合わせや営業がメイン。他のスタッフが図面をまとめる感じでした。

入社当初の私の仕事は確認申請の手続きや図面の手伝いをしながら仕事を覚えていくスタイルです。

役所との交渉をする場には、必ず建築基準法法令集を持っていくようにと所長には言われました。

何故なのか?答えは簡単です。

確認申請許可を受けるには役所の許可が必要なんです。その交渉の場で必要なのが建築基準法法例集となります。

確認申請許可の交渉の場では、役所のいいなりになるのでは無く、何故そうなのか?を所長に報告しないと仕事は終わりません。

その為に必ず必要なのが「建築基準法法令集」です。

「建築の基本は建築基準法に書いてある!」

これが所長の口癖でした。この言葉は今でも私の建築に対する基本となっています。

この建築基準法には、代表的な例を挙げると

何故、基礎にはシロアリ駆除剤が必要なのか?

どうして24時間換気が必要なのか?

家の中の内装材にはどのようなものを使わなくてはならないのか?

などなど、大事なことが書かれています。

建築基準法があるからこそ、建築の様々な取り決めがあるのです。

これらを知っていれば、シロアリ駆除剤が必要のない家づくりも可能なのです。

シロアリが怖いのは解ります。しかしながら、必要のないものにお金をかける必要はない。という事も知らなければ、お客様に説明はできません。

建築基準法を熟知しているのは、日々、設計に携わっている建築士だけでしょう。

工務店の社長でも、営業マンでもありません。

あなたは誰に家づくりを相談しますか?

知識の無い方に相談するのは構いませんが、それであなたの家づくりが台無しになるかもしれません。

無知は罪です!お気をつけください!

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