私の中の住宅設計・プランニングの方法

家づくりの大事な話

建築士の仕事には設計と製図に分けられます。

「設計」とはお施主様と打ち合わせを重ねながら家の土台となるプランニングや間取り、外観を考える作業となります。

実はこの「設計」の作業、私の中では最初にお施主様とお会いした時から既に始まっています。

お話を伺いながら、頭の中でプランニングを行っています。

打ち合わせが終了してから、プランニング開始!などということは間違ってもありません。

もちろん、頭の中では構造、や断熱、様々な事を考えながら設計をしていきます。

最初のプランが出てくる時には、建築士の頭の中では家が完成していると言っても過言ではないかもしれませんよ。

そして「製図」という作業。平面図や外観が決定すると本格的な図面を書くことになります。最低限、建築確認申請を通す為の図面を作成する必要があります。

この製図という作業は、考えるというよりは流れ作業に近いかもしれません。

私は最初に建築設計事務所で仕事を覚えましたので、この流れは良くわかります。

一人で仕事をする場合は、設計製図、両方の作業をしなければなりませんが、規模の大きな設計事務所では、分担もしくは協力して作業を行うことになります。

設計担当代表の者がチーフとなり、お施主様と打ち合わせを行います。それを事務所に持ち帰り、皆と打ち合わせ後プランが決定されるわけです。

この作業を繰り返し、最終決定プランが決定されると次は「製図」の作業です。

比較的、製図の作業は若手の仕事になりますね。製図をしながら、プランや仕事の流れを覚えていくんです。

建築士の試験でも「設計」と「製図」は別れています。

こんな建物を建ててくださいね!というお題が出されて

プランニング「設計」をし、図面を起こします。

これを数時間の作業でこなさなければならない過酷な試験です。「設計製図試験」の前には学科があります。

この学科試験を乗り越えなければ「設計製図試験」には参加資格がありません。

意外と建築士の試験は過酷なんですよ。

ちなみに、意外と知られていませんが

一級建築士は国家資格ですが

二級建築士は知事免許です。

とにかく、経験をたくさん積んでる建築士さんであれば、打ち合わせの段階から家はどんどんできているということです。

ただ話を聞いている訳じゃないんですよ!

お施主様のためにフル回転で頭の中は動いているのです。情報量は一般の方の比ではありませんからね。

もう少し、建築士さんを信頼して、自分のブレーンになってくれるようなお付き合いをした方が良いと思いますよ。

当然、お施主様の負担は軽くなります。あなたの為に家づくりをしてくれる方を味方につけるのが一番なんです!

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