収納はたくさんあると便利?
家づくりの設計打ち合わせ時に必ず出てくるのが収納の大きさがあります。
今まで溜め込んできた不要なものを差し引いての収納の大きさを、なるべく正確に把握する必要があります。
「できるだけ多く収納をお願いします!」
「とりあえず何とかしますから適当にお願いしますよ。」
このような家づくりは失敗の元といえるでしょう。限りなく予算があり、必要以上に大きな家を建てられるのであれば、それでも良いかもしれません。
と言うか、「別棟で立派な納屋でも建ててくださいよ!」と言いたい感じです。
しかしながら大抵の方は限りある予算の中で家づくりが進行するはずです。
設計段階で家の中に何が必要で何が不要なのか?これを洗い出すことから始めてもらうのですが、これがなかなか厄介なんですね。
皆さんそれぞれ、お持ちの物にはそれなりの想いが入っていますからね。捨てる!と言う行為に慣れていないんですね。
それでも判断をしない限り、家は建ちません。こちらも現状、もしくは新しい家に持ち込むものを把握しないと設計は出来ませんから。
今のお住まい、現状を見せていただくのが一番なんですが、人によっては、なかなか現状の家を見せていただけないケースもあります。
「本当に散らかっているんで、参考にならないと思いますよ」
などと言われてしますのですが
「いやいや、その散らかり具合が見たいんですよね。こちらとしましては」
と、心の中で呟いたり、たまに言葉に出てしまいますけどね。
散らかり具合と言うのは少し言い方が乱暴でしたね。失礼いたしました。
別の言い方をすれば、現状を把握すると言うことですね。
収納に収まらないものは、部屋の床や椅子の上、テーブルの上などにはみ出してきます。
例えば、掃除機、新聞、雑誌、カバンなどでしょうか?これらが本当に収納できていないのか?いざとなれば収納できる場所があるのか?
そしてタンス、食器棚、置き家具に何が収納されているか?
押入れやクロゼットにはどのようなものが入っているのか?
趣味の道具などはないのか?
このように沢山の情報をを把握することが設計にとっては大事になります。
あなたがこれから建てる家は建て売り住宅ではありません。完全フルオーダーのあなただけの家なのですから。
快適に生活できる家には完璧な収納が必要なのです。
収納はもちろんなのですが、注文住宅を建てる際に最も必要なものは、あなたの家を設計してくれる方といかに信頼関係を作れるかにかかっていると言っても良いでしょう。
隠し事は無しと言うことですね。家を設計するということは、あなたの家族の全てを知ることなのです。
家づくりの設計は奥が深いのですよ。
オット、収納から話がずれてしまいましたね。
家づくりの収納を考えるということは「断捨離」が必要と考えると良いかもしれませんね!